鉄骨造とは、鋼材を組み合わせて骨組みを形成する構造です。
鉄筋コンクリート造などと比べ軽量で、耐震性に優れていますが加熱に弱いため耐熱材料で覆い、また酸素と水により錆が生じるため防錆処理も必要になります。
Steel造の略でS造と呼ばれます。
骨組みの構造形式は、ラーメン構造とトラス構造があり、工場で生産される鋼材を組み合わせて骨組みを形成するものをいいます。
- ラーメン構造:ドイツ語では「枠」「額縁」を意味し柱や梁を剛接合して直方体で構成する構造です。
- トラス構造:三角形を基本単位として、細長い鋼材を三角形に組み合わせ、接点をボルトなどで結合し組み上げていく構造です。
●コンクリート充填鋼管構造(※CFT)とは
チューブ状の鋼管内にコンクリ―トを充填する構造をいい、主に柱に使用されます。低層から高層建築物まで幅広く適用され、鋼管にコンクリートを隙間なく流し込むことで鉄骨の特徴である粘りとコンクリートの強度を手に入れることができます。また、コンクリートが熱を吸収する力があるため、鉄骨のみに比べて耐火性能が向上するという面でのメリットがあります。
ただし、 柱と梁の接合部の内部構造が複雑になるため鉄骨の加工コストが高くなることや、充填時コンクリートが直接見えない状態となるため隙間なく充填するための品質管理における手間やコストがかかること、充填するコンクリート自体も高い流動性を得るためにコストが高くなることなどがデメリットとなります。
※Cocrete Filled Steel Tube (コンクリート充填鋼管)の略